大きなお得となる可能性を秘めた住宅ローンの借り換え。
「見直したい。」「借り換えればお得になりそう…。」とは思っていても、
「やり方が分からない・難しそう」「実際にどう動けばいいのか不安」「単純に面倒くさいから」
と先延ばしになってしまっている人もいるのではないでしょうか。


借り換え先の銀行が手続きを代行してくれて進めていけるわけではありません。「借り換え後の銀行での手続き」と「借り換え前の銀行での手続き」の両方を自分で進める必要があります。
新規で借入れるよりは少し複雑になっています。手続きには1ヶ月から2ヶ月はかかると思っておいた方がいいです。
金融機関によっても変わってくる部分はあると思いますが、一般的な住宅ローンの借り換え手順・手続き期間・スケジュールについて詳しく見ていきます。

この記事の目次
まずは、借り換え先の住宅ローンを選ぶ

金利や金利タイプ、さらには諸費用も含めてしっかりシミュレーションしてみて比較検討する必要があります。
借り換えの場合には、金利の差を重視すると思いますが、諸費用として、保証料・事務手数料・印紙税・司法書士への報酬・登録免許税、これまで設定されていた抵当権末梢の費用もかかります。
新たに借入れる金額にもよりますが、数十万円はかかってくるものです。
金利だけでみてお得だからと借り換えると、諸費用でみると、あんまり変わらなかったということもありえます。
また、単純に低金利のものを求めることもできますが、お得になる金額は少なくても保障を充実させる、毎月の返済額を減らすという考え方もできます。
自分にとっての本当のメリットをしっかり考えてみましょう。
参考記事 住宅ローンはこうやって選べ!比較のために最低限実践すべきポイント
借り換えでメリットがあるとされている条件
一般的に借り換えのメリットがあると言われる条件が3つあります。
● 金利差「1%以上」
● 返済期間「10年以上」
● ローンの残高「1,000万円以上」
借り換えを判断する目安としてよく言われますが、目安として考え、実際は自分でシミュレーションしたり、金融機関に問い合わせて自分にとって最適なものをしっかり選択しましょう。
条件がいいものから、いくつかリストアップしておくのが効果的です。
金利差が1%なくても、100万円を超えるメリットがある場合もありますし、逆に諸費用などを含むとほとんどお得にならない場合も考えられます。

「変動から固定」など、金利タイプも変えようとしている場合は、それぞれのメリット・デメリットもしっかり把握しておきましょう。
「固定から変動」に借り換える場合は、金利は低くなりますが、金利上昇リスクが伴ってくることをしっかり理解しておきましょう。
参考記事 金利タイプ別のメリット・デメリット|固定か変動どっちを選ぶべきか
現在借入中の金融機関への連絡はどうする?
このあたりで気になるのが、「現在借入中の金融機関に借り換えを検討していることを伝えるべきなのかどうか」ということです。
明らかに有利な借り換えとなる場合は、まだ連絡はしないでおいてもいいと思います。
借り換えを検討していることを伝えると、現在借入をしている金融機関は引き止めようとすることが考えられます。
引き止められるのが嫌な場合は連絡はしなくていいと思います。
ただ、引き止めておきたいために金利の優遇を提案されて有利になる場合も考えられます。
関連記事 住宅ローンの金利引き下げ交渉術|借り換える前にやってみるべき理由
また、借り換えの手続きに期間がかかってしまう場合があるので、スムーズに借り換えを進めたい場合は早めに連絡を入れておく方がいいこともあると思います。
現在借入れている銀行が、対面での対応ができるところなら、早めに対応してくれることが多いようですが、ネット銀行の場合は、借り換えるための手続きに時間がかかることもあります。
借り換え先の金融機関が決まったとして、実際の審査に進みます。
事前審査(仮審査)を受ける

新規の時と同様に、借入希望額や返済期間・返済方法・年収などの情報を伝え、本人確認書類や収入確認書類、物件確認書類などが必要になります。
また、現在の住宅ローン関係の書類も必要になるので注意しましょう。
ネットから申し込みができる金融機関もあるし、事前審査がなく簡単な入力だけとなる金融機関もあります。
数日後に、事前審査の結果が届きます。通れば、本審査・正式申し込みに進みます。
事前審査に落ちてしまった場合は、リストアップしておいた他の金融機関に事前審査を申し込んでみましょう。

参考記事 住宅ローン一括審査のメリット・デメリット|効率的に住宅ローンを比較検討
本審査・正式申し込み
本審査には、本人確認書類、収入確認書類、物件関係の書類、現在の住宅ローン関係の書類などが必要になります。
また、住宅ローン借入申込書、個人情報の取扱いに関する同意書、「団体信用生命保険」の申込書などに必要事項を記入して提出する必要があります。
1〜2週間後には、本審査の結果が出ます。
もちろん、借り換えの場合でも「事前審査に通ったのに本審査に落ちてしまう」ということは考えられるので、先走って現在借入先の金融機関に手続きを進めてしまわないようにしましょう。
関連記事 住宅ローン借り換えの審査基準や条件、気をつけておくべき注意点
審査に通過できれば、借り入れ中の金融機関へ全額繰上返済の手続きを行います。
現在借入中の金融機関に一括返済(全額繰上返済)
無事、借り換え先の住宅ローン審査に通過したら、現在住宅ローンの借入中の金融機関へ、全額繰上返済をすることを連絡し、申請書を提出します。
全額繰上返済には手数料がかかる場合も多いので頭に入れておきましょう。
金融機関によっても違いますが、借り換えの実行までに期間が必要となることもあるので、余裕をもって進めるようにしましょう。
借り換え先と契約を結んで融資実行
借り換え先の金融機関と「金銭消費貸借契約書」を締結した後に、「融資実行」となります。
融資実行日は、借り換え前後の金融機関と司法書士、自分のタイミングを合わせる必要があります。
借り換え後の金融機関から融資金額が振り込まれ、それを借り換え前の金融機関へ一括返済するという流れになります。
ここに関しては、払込先が不動産会社か金融機関かが違うだけで、新規の場合と同じようなものです。
これで、住宅ローンの返済は終わったことになりますが、登記上の抵当権はこれまで借りていた金融機関に設定されたままです。
なので、これまでに借りていてた金融機関の「抵当権の抹消」と、借り換え先での「抵当権の設定契約・登記」も行われます。
これまで借りていた金融機関から抵当権末梢用の書類をもらって、借り換え先の司法書士さんに「これまでの抵当権末梢」と「新たな抵当権設定」を行ってもらいます。
これで借り換えの手続きは終了し、新しい金融機関への返済が始まります。
借り換えの流れ・手順まとめ
住宅ローンの借り換えの流れ・手順を見てきました。
事前審査の申し込みから融資実行までは、通常1〜2ヶ月ほどの期間がかかります。
借り換えを決めたら、できるだけ素早く動けるように、段取りよく必要書類集めなどを行うようにしましょう。


メリットはあるんだろうけど、「また審査を受けなきゃいけないし、いろんな書類の準備もしなきゃいけないのがメンドクサイ」と思ってしまいがち。
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