

審査に通りやすいもの
手続きが手軽で簡単なもの
とにかくお得に借りられるもの
もしもの時の保証が充実してるもの
特典やサービスが魅力的なもの
などなど、住宅ローンを選ぶ基準にもいろいろありますが、これだけの住宅ローンがあると、「ベストなものを自分で選び出す」というのは、簡単なことではありません。



金利だけを見るのなら、ネット上でもランキング・比較サイトはたくさんあるし、簡単に比較・検討ができるようになっています。
住宅ローンを比較する上で「金利」はもちろん基本だし大切なものなんですが、他の要素を考えずに金利だけで選んでしまうのは、ベストな選び方だとは言えません。
住宅ローンを比較する際には、「金利タイプ」、「返済方法」、事務手数料・保証料・団信保険料・繰上返済の手数料などの「諸費用」、「団信・疾病保障」、さらにその他の「独自のサービス・特典」など、いろんなポイントがあるのです。


この記事の目次
提携ローンだけで決めてしまうと損することも
不動産会社やハウスメーカーがおすすめする提携ローン。
多くの人が流れでこれを選んでいて、「提携ローン以外は選べないんじゃないの?!」なんて思ってしまっていた人までいるそうです。
提携ローンは、手続きも簡略化されて手間が省けて、金利も優遇されることも多く、審査が少し有利になるという話もあるので、決して悪い物ではないのですが、もっと条件のいい住宅ローンが存在している可能性が高いのです。

人に任せてしまっていると、自分でしっかりと住宅ローンの内容を把握できないままになってしまうこともあります。
そのままになってしまうと、「住宅ローンを見直すのは大変なこと」「素人では難しいし面倒くさい」なんて理由をつけて、住宅ローンと距離が空いてしまって、なかなか踏み出せないなんてことにもなりかねません。


金利タイプはしっかり理解して決める
住宅ローンの金利タイプには
- 金利が変わる「変動金利型」
- 金利がずっと変わらない「全期間固定金利型」
- 金利が一定期間は固定でその後は選びなおす「固定金利期間選択型」
があります。
「変動金利型」は、利用者が一番多く代表的なもの。当初の金利が一番低いけど、将来的に金利が上昇するリスクがある。
金利は半年に1回、返済額は5年に1回見直されて、返済額が増える場合は1.25倍が上限となるのが一般的。
「全期間固定金利型」は、借入時の金利でずっと変動しないから返済計画も立てやすい。「フラット35」はこれ。
当初の金利は変動金利より高いものの、低金利時に借りておけば、大きな安心感を得られる。
「固定金利期間選択型」は、5年・10年・20年など、当初の固定金利期間を選べて、その後は変動金利や固定金利などを選び直すことができる。
金利は期間が長くなるほど高くなる。期間終了後にはほとんどの場合で金利は上がる。複雑だけどライフプランに合わせた返済計画を立てられる。


まずは、金利タイプをしっかり理解して選ぶようにするのもひとつです。

変動か固定か。将来の金利の動向が関わってくるので、「どっちがいいか」は専門家でも断言できません。
低金利が続く現在の情勢からすれば、「金利が上昇した場合にどうなるのか」をしっかりシミュレーションして、将来のライフプランも考慮して選ぶことが必要になります。
表面金利だけで選ばずに諸費用も頭に入れて選ぶ

単純に金利で比較しようと思った場合、金融機関のホームページに表示されている「表面金利」だけで比較してしまいがち。
金利が低いものを選びたいのは当然のことですが、単純に毎月発表される金利だけを見て選んでしまうのはNG。
表面上の金利は低くても、諸費用が高く設定されていたら、最終的に支払う総返済額で見ると、大きく損をしてしまうことも考えられます。
▶実質金利(APR)とは?銀行のホームページ上の表面金利だけで比較して損していませんか?

諸費用はしっかりと比較する

諸費用は、現金で支払うところが多いです。諸費用用のローンがあるところもありますが、金利は高めです。
諸費用も含んで借りることができる住宅ローンもあります。その場合、金利が上乗せされるものもあるのでチェックしましょう。
▶住宅ローンの借り入れにかかる諸費用には種類がこんなに!目安はどのくらい?
事務手数料(融資手数料)
住宅ローンを借りる場合に銀行に対して支払う手数料。定額型(32,000円など)・定率型(借入額の2.16%など)がある。
保証料
ローンの返済ができなくなったときに肩代わりする「保証会社」に支払う費用。保証料がかからないものも多くなっている。
団体信用生命保険料
借入した人が死亡または所定の障がい状態になってしまった場合に保険料から弁済される保険。基本的に加入は必須、保険料は金利に含まれている。
さらに、返済中にかかる費用も頭にいれておきましょう。返しやすい住宅ローンを選ぶのが大切です。
固定から変動など金利タイプを変更したい場合に、手数料はどのくらいかかるのか。
また、残債を減らすのに効果的な「繰上返済」をする場合に、「手数料はいくらかかるのか」「何円からできるのか」というのも大切なポイントです。
1回の繰上返済に手数料が数万円かかってくると、それを繰り返すと大きな金額となってしまいますし、1回の最低金額は100万円とか高額の銀行もあったりします。
各種特約・疾病保障が充実しているものもある

団体信用生命保険に付属して、がんや急性心筋梗塞、脳卒中、高血圧症などの「疾病」にかかってしまった場合に、残っている返済が不要になる「疾病保障」などの保障がついている住宅ローンが増えています。
5大疾病保障や8大疾病保障など、保険料は金融機関などが負担してくれて、追加費用が発生せずに、無料で付帯できるものもあります。
付属特典やお得なサービスがあるところも
毎月の返済額を増減できたり、元本の返済を休める期間が作れるといった「返済」に関してのサービスがついているものや、口座間の資金移動が無料や、各種手数料がお得になったりといった、その銀行を利用しやすくなるタイプのものもあります。
また、返済に直接関係しないものとして、買い物や飲食がお得にできたり、家事代行や引っ越しなど暮らしの節約につながるサービスなど、それぞれの特色を活かした色々なサービスがあります。
【利便性】ネットでの手続きが可能か
申込や必要書類のやりとりなど、仕事の関係などでなかなか銀行に出向く時間がとれないという人も多いと思います。
最近はインターネットや電話、郵送だけでの手続きが可能となった住宅ローンも多くあるので、自分のライフスタイルにあった方法が選びやすくなっています。
ネット銀行の住宅ローンでは、申込から借入まで来店の必要がなく完結できるところも多くなっています。
また、借り入れ後も、「繰上返済」をインターネット上で手続きができるところもあって便利です。
逆に店舗での対面相談は可能か、近所にあるか


対面での相談は可能なのか、店舗数は多いか、近所に窓口はあるのかについてもチェックしておきたいところです。完全に「ネット専用」の住宅ローンも存在します。
電話やチャットなどでサポートしてくれるところもあります。
また、返済用の口座にわざわざ入金するために銀行に行く必要があったり、入金のために手数料が毎回かかってくると、もったいない費用となってしまいます。
ATM手数料が無料だったり、給与振込口座からの返済が可能かどうかというのも、気にかけておいた方がいいかもしれません。
住宅ローンを比較するポイント
ここまでのポイントについてまとめてみると
- 提携ローン以外のローンも知っておく
- 金利タイプはしっかり理解して決める
- 表面金利だけで選ばずに諸費用も比較して選ぶ
- 各種特約・疾病保障についてもチェック
- 付属特典やお得なサービスがある場合も
- ネットでの手続きで簡単に済ませられるか
- 逆に店舗での対面相談は可能か、近所にあるか
このように、住宅ローンを比較するポイントには、事務手数料や保証料、団信の内容や疾病保障、その他のサービスなど、チェックするべき部分はたくさん存在しています。



選んだ住宅ローン次第では数百万円変わってくることも普通にあります。
毎月返済しているときは意識しにくいですが、コツコツと積立されていって、完済後にその数百万円が資金として手元に残っているんだと思えばイメージしやすいでしょう。
しっかりと比較・検討してベストだと思う住宅ローンを選ぶようにしましょう。
住宅ローンの比較するのが難しい、やっぱり面倒くさいという人には、一括審査サービスを利用するという手もあります。
「住宅本舗」では、仮審査を複数の金融機関に一括で申し込めて、審査に通過したところから比較・検討して本審査を申し込めます。
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