フラット35について

フラット35Sとは?基準や金利引き下げ期間について分かりやすく解説

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金利優遇の競争が激しくなっている現在ですが、フラット35にも金利を優遇してくれる制度があります。

通常のフラット35の基準に加えて、省エネルギー性、耐震性などの基準に合格した質が高い住宅を取得する場合に、一定期間、借入金利を引き下げてもらえる「フラット35S」という制度になります。

この制度は期間限定です。現在のところ、2018年3月31日までの申込受付分に適用してもらえます。
通常のフラット35とはどう違うんだろう?デメリットもあるのかな?

フラット35Sとはどういうものなのか、基準や金利引き下げ期間、メリット・デメリットなどについて分かりやすく解説していきます。



 

フラット35Sとは?

フラット35Sとは、省エネルギー性や耐震性などに優れた住宅向けに、フラット35の借入金利を一定期間引き下げてくれる制度です。

少し具体的に言うと、建てる・購入する住宅が優良住宅だと認められた場合、返済当初10年間または5年間の金利が引き下げられます。

フラット35Sには、予算金額があって、予算金額に達する見込みとなった場合、受付が締め切られます

というのも、質の高い住宅(耐震性など)の取得は、国が促進しているもので、金利引き下げ分の原資は税金なのです。国の予算に基づいて実施されているから、期限もあるし、締め切られてしまうこともあるのです。

また、「新築住宅の建設・購入」「中古住宅の購入」に利用できる制度で、借り換えには利用できないと言う点にも注意しましょう。

 

金利引き下げプランはA・B2つ|期間は5年か10年

「金利Aプラン:10年間」と「金利Bプラン:5年間」があります。

フラット35Sには、返済「当初10年間」フラット35の金利が引き下げられる「金利Aプラン」と、返済「当初5年間」フラット35の金利が引き下げられる「金利Bプラン」があります。

プランは住宅の性能基準の内容によって決められます。

対象かどうかはどうやったら分かる?申込方法は?

自分が取得しようとしている住宅が対象になるかどうかは、売主、工事請負業者、販売代理業者等に確認してみましょう。

融資実行の手続きの前までに、【フラット35】の技術基準に加えて【フラット35】Sの技術基準も満たすことが確認できる適合証明書を金融機関に提出する必要があります。

項目によっては所定の物件検査に合格すれば適合証明書は必要ない基準もあります。



 

対象となる住宅の技術基準

フラット35Sで対象となる住宅は、4つの性能のうち1つ以上の基準を満たす必要があります。

【省エネルギー性】高い水準の断熱性等を実現した住宅

【耐震性】強い揺れに対して倒壊、崩壊しない程度の性能を確保した住宅

【バリアフリー性】高齢者の日常生活を行いやすくした住宅

【耐久性・可変性】耐久性があり、長期にわたり良好な状態で使用するために措置された住宅。

フラット35Sの対象となる住宅は、通常のフラット35の技術基準に加えて、さらに高度な技術基準を満たす必要があります。

金利Aプラン(当初10年間金利引下げ)

【新築住宅・中古住宅共通の基準】

省エネルギー性 ①認定低炭素住宅

②一次エネルギー消費量等級5の住宅

③性能向上計画認定住宅(建築物省エネ法)

耐震性 ④耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)3の住宅
バリアフリー性 ⑤高齢者等配慮対策等級4以上の住宅(共同住宅の専用部分は等級3でも可)
耐久性・可変性 ⑥長期優良住宅

①から⑥までのうち、どれか1つ以上の基準を満たす住宅であること。

金利Bプラン(当初5年間金利引下げ)

【新築住宅・中古住宅共通の基準】

省エネルギー性 ①断熱等性能等級4の住宅

②一次エネルギー消費量等級4以上の住宅

耐震性 ③耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)2以上の住宅

④免震建築物

バリアフリー性 ⑤高齢者等配慮対策等級3以上の住宅
耐久性・可変性 ⑥劣化対策等級3の住宅で、かつ、維持管理対策等級2以上の住宅(共同住宅等については、一定の更新対策が必要)

①から⑥までのうち、どれか1つ以上の基準を満たす住宅であること。

【中古タイプ基準】

省エネルギー性
(開口部断熱)
①二重サッシ又は複層ガラスを使用した住宅
省エネルギー性
(外壁等断熱)
②建設住宅性能評価書の交付を受けた住宅(省エネルギー対策等級2以上または断熱等性能等級2以上)または中古マンションらくらくフラット35のうち、【フラット35】S(省エネルギー性(外壁等断熱)に適合するもの)として登録した住宅
バリアフリー性
(手すり設置)
③浴室および階段に手すりを設置した住宅
バリアフリー性
(段差解消)
④屋内の段差を解消した住宅

①から④までのうち、どれか1つ以上の基準を満たす住宅であること



 

メリット・デメリット

金利が低くてお得になるのはもちろんですが、質の高い住宅であることでのメリットがあります。

省エネルギー性

夏は涼しくて冬は暖かい。冷暖房費にも差がでます。

断熱性能が上がると健康改善する割合が増加するという調査結果も。

耐震性

地震から家族を守る。地震保険も割引に。

火災保険加入者の約60%が地震保険に加入していて、耐震性能は住宅取得に重要視されています。

バリアフリー性

移動が楽に、将来も安心の住宅。

家庭内の事故死は高齢者に集中しています。

耐久性・可変性

丈夫で長持ち、生涯コストにも差が出ます。

長期優良住宅は生涯コストがお得になる場合もあります。

 

デメリットについては、住宅の基準をクリアするために、建築費それなりに高くなってしまうという点があります。

メリットと、お得になる金額をシミュレーションして考えることが大切になります。

 

フラット35Sについてのまとめ

フラット35Sとは、省エネルギー性や耐震性などに優れた住宅向けに、フラット35の借入金利から一定期間引き下げてもらえる制度。

「金利Aプラン:10年間引き下げ」と「金利Bプラン:5年間引き下げ」があります。

省エネルギー性・耐震性・バリアフリー性・耐久性・可変性の性能のうち、1つ以上の基準を満たす必要があります。

受付が締め切られる可能性がある点と、借り換えには利用できない点に注意しましょう。

現在のところ、2018年3月31日までの申込受付分に適用されるとなっています。

もうすぐ終了予定となっていますがどうなるのでしょうか。

受付終了日は、終了する約3週間前に「住宅金融支援機構のHP」に掲載されます。

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